20世紀のはじまり・ピカソとクレーの生きた時代

渋谷Bunkamura で開催している、
「20世紀のはじまり・ピカソとクレーの生きた時代」に行ってきました。

タイトルに、ピカソとクレーが出ているので
二人の展覧会かと思われちゃいますが、違います。
ドイツにあるノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館の所蔵展です。

この美術館が改修工事をするので、作品の貸し出しが行われたとのこと。

西洋絵画において、20世紀の最初の10年で起こった激動の変革。
それは、セザンヌ、ゴッホ、スーラが没し、自分の眼の回り、外側にある世界を写し取ることよりも、自分の内側にある世界・感情・思想・直感が作品に表現される時代になったこと。
(図録解説の抜粋ですw)

この展覧会には20世紀に活躍した画家たちの作品がきたというわけです。
エルンスト、マグリットなどのシュールレアリスムの作品もありました♪

クレーの絵です

こちら ↑ が、今回の図録。
表紙の絵は、パウル・クレーの作品。

クレーは好きな画家の一人なのですが、
絵を見たのは、1993年の「パウル・クレーの芸術展」以来。15年ぶりとな!w
(その展覧会も、やっぱり渋谷のBunkamuraでした。)

図録の表紙絵は「リズミカルな森のラクダ」というタイトル。
森の木々の音符の中を、1頭のラクダが楽しそうに歩いている絵。
ラクダが歌っているようにも見えてくる可愛らしい絵です。

クレーはヴァイオリンを習っていたので、音楽は身近な存在だったのかねえ?

こちらは、「人相の結晶化」という作品。

ちょっと悲しいかんじ
※画像は図録から撮りました

明るい色を使っているにもかかわらず、なんか寂しい。
心まで結晶化して、かたく閉じてしまったような印象を受けました。


ピカソの絵は、6 点来ていました。
去年さんざんピカソ三昧したので、私はもう充分(笑)
このくらいの点数で良かったですw
(ピカソ目当ての人だと、ちょっと寂しい思いをするかもしれません。)

「鏡の前の女」のモデルは恋人マリー・テレーズ。

色合いが良いんだよね~

もちろんもう一人の恋人、ドラ・マールの作品も来ていました(笑)
ドラ・マールの絵は、赤や青が基調で激しい感じがするけど、テレーズは優しい色遣いが多い??

面白かった絵は、ルネ・マグリットの「庶民的なパノラマ」です。

マグリットも好きぃぃ

普通、パノラマっていうと水平方向なんだけど、
これは垂直方向のパノラマ(笑)
奥行きがありそうで無さそうで、絵の前で不思議な感覚になりました。
(色は、実際の絵とかなり違って写ってしまいました)

イヴ・タンギーという人は、今回知った画家です。
これは「不在の淑女」という作品。

不思議な絵

右に立っている白い物体が淑女らしいんだけど、
絵を見ているほうからすると、淑女が見えているので ”不在” とは言えないのよねー。

明るいもやの向こうの存在からみて、「不在」なのかなーとか
いろいろ難しく考えちゃいました^^;
いくら考えても、分からないのにね(笑)

平日だったせいもあるのか、空いていてのんびり鑑賞できました^^
クレーの絵は小さい物が多いけど、他はわりと大きめの絵が多いので、
実物の前で、しっかりと絵の世界に入り込むことが出来ますよ♪


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20世紀のはじまり・ピカソとクレーの生きた時代
2009年1月2日~3月22日
渋谷 Bunkamura ザ・ミュージアム
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/09_k20/index.html

4月10日~兵庫県立美術館

この記事へのコメント

  • green_blue_sky

    文化村で仕事をしているから、暇なときに見に行こう(大汗)

    よく雨が降り、かさで、人ごみがさらに混雑。
    2009年01月30日 12:45
  • リュカ

    green_blue_skyさん
    えええ!?
    文化村で仕事してるのですか?
    うらやましぃぃぃぃぃ!(笑)
    昼間の展覧会、くつろぐのには良い空間ですよ(^-^)
    柔らかい椅子もあるし。わはははw

    傘で混雑って嫌ですよねー。


    shinさん、niceありがとうございます。
    2009年01月30日 12:53
  • nano

    絵画鑑賞いいですね
    久しぶりにゆっくり回れる時間
    いい時間が過ごせますね♪
    2009年01月30日 15:57
  • 詳しくないけどみんな独創的で面白い絵ですね。
    マグリットは浮いてる岩の城がくっついてる絵が印象的でした。
    今回は公開はあったのかな?
    2009年01月30日 17:21
  • mimineko

    わかりやすい説明で助かります<(_ _)>
    ラクダですかぁ~!てっきり、牛?!・・・狼か?!とか思いながら読んでました(*_*;

    「庶民的なパノラマ」。。このような絵もあるんだなぁ。。と、庶民的って何でしょう。。。(?_?)
    2009年01月30日 18:45
  • lamer

    違うところに^^
    ここ関係のコメント書いてしまったゴメンと^^。
    2009年01月30日 19:15
  • toshi

    ピカソ、マグリッド、ダリなど、興味のある画家です。これらの絵をゆっくり鑑賞したいです。
    2009年01月30日 20:32
  • リュカ

    nanoさん
    今月後半から、展覧会行きまくってます^^
    会場ではのんびり過ごせました♪
    歩き疲れて足は痛くなるけどネ(笑)


    響さん
    それぞれ特徴があって面白いです。
    画家の内面も垣間見られる感じ^^
    (もちろん、意味なんて分かりませんがw)
    今回、マグリットは3点きていたのですが、浮いている岩の絵はありませんでした。


    miminekoさん
    わたしも、言われなかったらラクダとは思いませんでした(笑)
    ラクダと分かれば、茶色い三角2つがコブなのね!と見えてきました^^
    マグリットの「庶民的」は、私にもなにが庶民的なのか分かりませんw
    解説に書かれていたことを自分流に解釈すれば、
    この3つの風景は、どれも、何処にでもあるありふれたものなので、
    「庶民的」なのかなーと^^;
    かなり解釈苦しいですが(笑)



    lamerさん
    あははは(笑)
    わたしもたまにやります。違うところに違うコメントw
    どうぞお気になさらず(^▽^)


    toshiさん
    マグリットやダリ、お好きですか?
    ダリも面白いですよね~。
    昔、新宿で観て、かなり面白かったのを覚えてます^^


    ぴこさん、niceありがとうございます。
    2009年01月30日 20:44
  • やまがたん

    遠近法というか、表現がまた素晴らしいですよね
    これは当時ではさぞや斬新過ぎたことでしょうなあ
    2009年01月30日 21:56
  • しろのぽ

    はわわわわ~。
    九州行ったり寝込んだりしてる間に、こんなのが始まっていたか!
    クレーがまた、何点見ても、見たと言い切れないほど作品が多いですよね~。
    確かに、印象派からこの辺りの画家の間には、何かこう、断層みたいなものがある気がします。
    シュールレアリスムはあまり好きじゃないけど、これは見たいな~っ。
    2009年01月30日 22:31
  • kou

    もう1年くらい美術館や博物館に行っていないです。
    平日にゆっくり鑑賞したいと思うため、休みを取らないと行かないせいもあるのですが。
    今年はもう少し行きたいところですが、しばらく仕事が忙しくて無理そうです。(--;
    2009年01月31日 02:24
  • moz

    Bunkamura いかれたんですね。
    内面を描く画家達の展覧会なんですね。絵の世界もきれいに描いていれば良いだけでは(ちょっと言いすぎですけれど)なくなって・・・。

    クレー、良いですよね。ぼくも好きです。色彩が良いな ^^
    ラクダ、本当にいますね。森の音符に隠れていました。どんなメロディーなのかな? 愉快な曲が聞えてきそうです。

    イヴ・タンギーも好きな画家さん !! 横浜美術館にも風のアルファベットって言うのがありますよ。 不思議な、みているとちょっと不安に感じる画ですね。
    2009年01月31日 10:11
  • リュカ

    やまがたん
    本当に当時では斬新だったでしょうね。
    見る方もかなりビックリしたでしょうね(笑)


    しろのぽさん
    ちょっと復活したのかな。
    いやー、ビックリしたよ。元気になってきたようで良かったです^^
    クレーもピカソ並みに作品数が多いよね(笑)
    シュールレアリスムコーナーになったときに、バロちゃん居るかしら?って期待したけど居ませんでしたw
    ざんねーん


    kouさん
    どうせ行くなら、平日の空いた空間で見たいって思いますよね~。
    私も働いていた頃はそう思いつつ、
    混んだ土日に行ってました(TT)
    今は無職の強みで、空いたときにいけます!!
    いつまでも無職ってわけには行かないけどねー(笑)
    お仕事大変そうですね。体調管理、気をつけてくださいね^^


    mozさん
    ただ、綺麗なだけでは感動するのは難しいですよね。
    久しぶりにこういう絵を見てみて、なかなか面白かったです。
    私もクレーは色彩が好きです。
    ラクダの絵は、POPなテンポ音楽が聞こえてきそうでした^^
    楽しい足音のような(笑)
    イヴ・タンギーの絵画、横浜美術館にもあるのですか!
    今回、これと、もう一点きていたのですが、そっちはものすごく不安な感じの絵でした。
    でも、目が離せないっていう絵。


    無能庵、flowerwellさん、niceありがとうございます^^
    2009年01月31日 10:26
  • mr.freeman

    クレー大好き。
    全然飽きません。
    見たいなぁ!!
    2009年01月31日 15:28
  • Morimo

    ルネ・マグリットやダリ大好きです。特にマグリットの青にひかれます。
    2009年01月31日 16:32
  • リュカ

    mr.freemanさん
    クレーお好きなのですね♪
    そしたら楽しめる展覧会だと思います^^
    機会があったら是非!


    Morimoさん
    マグリットの青、わかります!
    良いですよね~~(^^)
    ダリも面白いですよねー
    2009年02月01日 10:40

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