こちらで開催中の展覧会は、『河鍋暁斎の能・狂言画』 です。

河鍋暁斎は幕末から明治の画家。正統の狩野派を学んだ画家ですが、どっちかというとユーモラスな妖怪画を描く画家というイメージがあるかな?

暁斎の展覧会は2008年に京都国立博物館で観て以来。今回は能と狂言画がメインです。暁斎は能と狂言を愛好していて、自身も舞台に立っていたんだね。
実際に深く理解していたからこその動きや舞台裏の様子を描いた作品はすごく興味深くて面白かったです。

昨日はとても空いていたので、じーーーっくり作品を観ることが出来ました。
解説を読みつつ暁斎の描いた作品を観ていたら、能や狂言が観てみたくなりましたよ。
狂言「歌仙」は、玉津島神社に奉納された絵馬から柿本人麻呂や小野小町、在原業平などが抜け出して、歌を詠み酒宴を催すストーリーなんだって。面白そう!!
人物の動きも本当に生き生きしていて楽しかったです。

観ていて凄いなーと思ったのは下絵の数々です。
いろんな角度から描いたり、注釈をつけたり、お面ってこんな風になっているんだーって興味深かったですよ。


道成寺図 (鐘の中) は、能「道成寺」の鐘内の様子をスケッチしたもので、コレ面白かったです。鐘の中は暗いので、ロウソクが灯っているんだね。演者が白拍子姿から蛇の姿に変身したところを鏡でチェックしてる場面は、観客からは分からない世界なので新鮮でした。

この能「道成寺」も観てみたいし、「蚊相撲」も楽しそうだなあ。
日本の伝統芸能に興味が湧いた展覧会でした(^-^)
面白かったです!
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河鍋暁斎の能・狂言画
三井記念美術館
2013年4月20日~6月16日
10:00~17:00
この記事へのコメント
toshi
これの絵画展があるとは、いつもいろいろな展覧会に行かれてますね。
ChatBleu
興味あります~。
こうすけ
しろのぽ
人物や線が生き生きしているし、図録は資料としてもよさそうですね。
道成寺のお話は、絵画作品でも定番なのだけど、鐘の中がどうなっているかなんて考えたことなかった・・・
制約の多い舞台の上で、工夫が凝らされている様子も興味深いです。
夏炉冬扇
いいものご覧ですね。
今日はちょっと遠出で、いいものあるかな?
YAP
これもまた興味を膨らませてくれますね。
リュカ
この展覧会、裏舞台を知ることが出来てすごく面白かったです^^
昨日も美術館に行ってきました^^
ChatBleuさん
能や狂言、見てみたいなーと思いつつ、何をみたらよいのかも分からなかったので、今回の展覧会は参考になりました。
興味のある演目が出来たし^^
こうすけさん
どこでどんな作品との出会いがあるか分からないので
とりあえずいろいろな展覧会は見たいって思ってます^^
もちろん財布の中身と相談ですが(笑)
しろのぽさん
そうなんですよ!!
道成寺のお話はいろんな題材になってるけど
まさか鐘の中なんて私も想像したことなかったです(笑)
なのですっごい新鮮でした。
獣になりきる動きのスケッチなども楽しかった~
ぜひぜひ!!
夏炉冬扇さん
目の保養をしてきました(^▽^)b
こういう展覧会は、見た後とても得した気分になっていい感じです♪
YAPさん
日本画だと、わりと下絵も紹介されているものがあって
それがまた面白いんですよーーー(^^)
今のマンガみたいなノリの作品もあったり、楽しいですよ。
kuwachan
狂言は一時ハマって結構舞台を見に行っていたので
これは面白そう!私も一角獣とセットで行ってみようかな?
リュカ
狂言、観に行っていたのですね!!
いいなー(^▽^)
今度いろいろ聞かせてください♪
この展覧会も面白かったので、ぜひ~~~~
ai
って世界的にとても有名で素晴らしいなんて
地元に住んでいて今まで何も知りませんでした。
確かに外国人の方々が大勢訪れてます。
そんな美術館の正面に大きなマンションの計画がありますが
かなり景観を損なう事になるだろうし
工事の振動などで展示品や収蔵品って大丈夫なのだろうか?
芸術や美術の世界のことはよくわからないけれど
リュカ
コメントありがとうございます。
河鍋暁斎は本当にいろんな作品を描いてるので
ファンは多いのではないかなーと思います^^
美術館の正面に大きなマンションですか。
確かに工事の音や振動ってありそうですね。館内にそこまで影響がないと良いのですが・・・
美術館は静かな環境がやっぱり一番いいですよね。