コレクターの眼〜ヨーロッパ陶磁と世界のガラス展を観ました

サントリー美術館で開催中の、コレクターの眼〜ヨーロッパ陶磁と世界のガラス展を観に行きました。
1961年に開館してから55年にわたり蒐集した所蔵品、そして新収蔵品を加えた約200点が展示されてます。

ちらし

今回の展覧会に出品されているのは、二人のコレクターが蒐集したもの。
ヨーロッパ陶磁を集めた野依利之と、世界のガラスを集めた辻清明です。美術館や博物館が研究対象として蒐集する方針とは違い、個人のコレクションは一人の眼で観た一貫した美しさがあるそうな。
その人の美意識、感性、審美眼。そういうものが現れるんだって。なんか分かる気がします。

今回の展覧会は写真撮影が OK だったので、気に入ったものをパチリしてきました。
まずはヨーロッパ陶磁を集めた野依利之のコレクション。その中心はデルフトウェアでした。

かわいい

17世紀初めにオランダに輸入された中国磁器に触発されて、デルフトウェアが誕生。でも当時、磁器は「白い金」と呼ばれるくらい稀少な存在だったみたい。
このお皿の模様は可愛くて気に入りました。18世紀のお皿です。

かわいいでしょ

この花瓶も、東洋の影響が色濃く出てるな〜って思いながら観てました。

どうでしょう

1750年頃にはヨーロッパ各国で陶磁器の彫像が流行したんだって。デルフトウェアの置物も人気があったそうな。猫の置物は珍しいみたいで、せっかくなのでパチリ(笑)

かわいい!!

野依利之が集めたエミール・ガレの作品も展示されてました。
キレイだよぉ〜〜!

素敵なの!

今回寄贈されてサントリー美術館の所蔵品に加わった作品がコチラ。
色絵グロテスク文アルバレロ。16世紀以降のイタリアのものだとか。アルバレロって何だろう?って思って調べたら、クリーム入れ(軟膏容器)なんだね。

かわいい

※美術においては 「グロテスク」 は、花飾りと小さく幻想的な人間と動物の像とを織り交ぜたアラベスクの装飾的な配置(Wikiより)

*****
野依利之のコレクションを観たあとは、辻清明のガラスコレクション!
辻清明は、9歳の頃からろくろを回し始めた陶芸家。サントリー美術館ではガラスのコレクションが多いけど、いろんな素材の作品を集めてるようです。

美しかったのはコアガラス・アラバストロン。紀元前4世紀中期〜紀元前3世紀の作品。

素敵ー

ガラスで器が作られたのはおよそ3500年前で、もともとはラピスラズリやトルコ石の代用品として発展したんだそうな。
ガラス片も素敵なものばかりで、その模様からどんな器だったのか想像するのも楽しかったよ。

ガラス片

三耳瓶は1〜4世紀頃、東地中海沿岸地域のもの。
良い感じにガラスの表面が銀化されてて、なんだか海に沈んだ町にあったような、そんな想像が膨らんでしまいました。

うつくしいの

1900年頃のドイツで作られたゴブレット。エレガントで美しいよね。

これ気に入ったわ

辻清明が製作した龍頭形杯も展示されてました。どことなくリュトンを思わせる形で素敵!

こーゆーの好き!

これらの鉢も辻清明が製作したものです。優雅で美しかったです。

面白かった!

思った以上に楽しめた展覧会でした!
まだまだ撮ってきた写真があるんだけど、紹介しきれなかったわw
ぜひ会場で観てみてください。お気に入りの作品が見つかると思います♪

今回のランチはトムヤムクンフォーでした^^

うまい

----------
コレクターの眼〜ヨーロッパ陶磁と世界のガラス展
サントリー美術館
2017年1月25日〜3月12日
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2017_1/index.html

この記事へのコメント

  • くまら

    もし自分にガッツリ遊ぶお金が有れば
    こういうの収集したいかも
    2017年02月08日 00:29
  • ChatBleu

    陶器の趣味は偏っていて、ごちゃごちゃしたものが嫌いで
    かと言ってシンプル過ぎてもつまらなくて嫌いです。
    ガラスはもうちょっと範囲広く好きですが、とにかく
    割れるイメージしかなくて、見ているだけでビクビクしちゃう!
    2017年02月08日 05:55
  • YUTAじい

    おはようございます。
    自分は模型のコレクターで良かったとホットしてます。
    2017年02月08日 06:00
  • toshi

    陶磁器やガラス、綺麗ですね
    高価なんでしょうね。
    2017年02月08日 06:01
  • moz

    素敵なコレクションはいりました。このポスター見つけて木になっていました。こういう展覧会だったんですね。
    コレクターの目で集めたもの、なるほど思い入れのものとか贔屓のものとかもあるのでしょうね。キュレーターさんたちとはまた違うのでしょうね。
    デルフトウェア、フェルメールのデルフトだぁ~!! タイルと同じ感じですね。どうしてもそこに目が行ってしまう 笑 ^^;
    2017年02月08日 06:33
  • さる1号

    三耳瓶が素敵だな♪
    でもトムヤムクンフォーのほうが気になる~^^;
    2017年02月08日 06:38
  • よーちゃん

    この展示会のために、コレクターの蔵?から、
    貴重かつ高価な割れ物を会場まで運んできた
    運送会社担当者のリスクとピリピリの緊張感を
    考えるとおしっこちびりそうです(^_^;)
    2017年02月08日 06:47
  • YAP

    昔からコレクターの人っていたんですね。
    今みたいにいろいろなものが流通している時代ではなかったでしょうから、一点一点集めるのには苦労とお金がかかったことでしょう。
    2017年02月08日 08:03
  • kuwachan

    デルフトウェアは藍色がとっても綺麗なのよね。
    デルフトで買った自分用のお土産のブレスレットにも少し付いていて、
    それを見るたびにデルフトの街を思い出すの。
    そうそう、同じツアーの方がお皿を買っていたわ^ ^
    2017年02月08日 08:58
  • りみこ

    美しいですねぇー
    うっとりー
    ガレ♡良いですよね!大好きです
    今日はフォーでしたか
    美味しそうです
    2017年02月08日 09:02
  • リュカ

    くまらさん
    わたしも、お金と広い家があれば
    こういうの収集したいです!(笑)


    ChatBleuさん
    今回の展覧会みていて、ガラスのコレクションの方に
    よりうきうきしてる自分が居ました(笑)
    ほんと、割れないかびくびくしちゃうよねw
    家で飲むのに使ってるワイングラスでさえ、洗うときドキドキしてるのに(笑)


    YUTAじいさん
    模型もけっこうなお金がかかってるのでは?^^
    私は猫たちのグッズでお金がかかってるかも(笑)


    toshiさん
    びっくりするくらい高価でしょうね(笑)
    でもtoshiさんの仏像コレクションもかなりすごいと思います!


    mozさん
    デルフトウェア、めちゃめちゃたくさんありましたよ!
    ぜひぜひ展覧会で楽しんでください^^
    フェルメールの作品に出てくるような
    白色のデルフトウェアも展示されてました。


    さる1号さん
    三耳瓶、実物はもっと輝いていてガラスの美しさが
    とってもよく分かりました^^
    トムヤムクン、前の晩からこれを食べるぞ!って決めてたの(笑)


    よーちゃんさん
    ほんっとそうですよね。
    運搬する人たちの緊張を想像したら、びびっちゃいますよね!
    ましてや割れ物だから^^;


    YAPさん
    昔のコレクターは本当にすごいと思います。
    集めるための労力も今とは比べものにならないでしょうね。
    そういう作品が一堂に会してすてきな展覧会でした。


    kuwachan
    デルフトウェアらしい作品がいろいろありましたよー^^
    わたしももしも行ったらお皿が欲しいところだけど
    割りそうだから身につけるものを買うかなあ^^
    すてきだよね!


    りみこさん
    ガレの作品は4点くらい飾られていたかな?
    どれもやっぱり美しいです。
    トムヤムクンフォーとラーメン
    どっちのほうがカロリー高かったかしら?(笑)
    2017年02月08日 09:18
  • tsun

    トムヤンクンにフォー、カロリー高いんじゃないですか(笑)
    2017年02月08日 11:01
  • リュカ

    tsunさん
    わーん (ToT
    やっぱりそう思います??
    体重・・・・増えてました・・・
    2017年02月08日 11:12
  • あとりえSAKANA

    どれも素敵!
    野依利之さんと辻清明さんのような
    [美意識、感性、審美眼]は持ち合わせて
    いないけれども、好きなものの方向性は
    同じかも、なんて思っちゃいます(^^)
    2017年02月08日 11:18
  • まつき

    猫の置物、ちょっと不気味ですねぇ(^^;
    夢に出て来そうなインパクトで(;^ω^)
    写真OKって、なんてイイ奴なんだ~って思ってしまいます♪
    2017年02月08日 12:02
  • リュカ

    ぼんぼちさん
    こういう寂れ具合というか風化具合、
    とっても惹かれます^^


    あとりえSAKANAさん
    わたしもこんなすてきな審美眼は持ってないけど
    とっても惹かれるものが多かった展覧会でした^^
    楽しかったです!


    まつきさん
    この猫ちゃんのようなキモ可愛いというかグロ可愛いというかww
    こういう妖怪っぽい表情。わたし好みなんですよーwww
    確かに夢に出てきそう!(笑)
    2017年02月08日 12:53
  • raomelon

    陶器やガラス、観るの好きです^^
    個人のコレクションは素晴らしいですね
    ゴブレットや杯は使われたことがあるのかしら~
    これで飲んだら、さぞ美味しいだろうと、妄想が膨らみます(*'▽')
    2017年02月08日 13:11
  • 侘び助

    久し振りに家ラーメンを 卵も茹でて煮豚も作って^^
    でも前回ほどの感動は無かった(瀬戸のラーメン屋・手作りラーメン)
    2017年02月08日 13:27
  • リュカ

    raomelonさん
    個人コレクション、いいですね^^
    わたしも、このお皿にはこんな料理かな~とか
    このグラスでワイン飲みたい!とか
    いろいろ妄想しちゃいました(笑)


    侘び助さん
    卵茹でて、煮豚も作ったのですか!
    すごい!食べさせてほしいくらいです^m^
    私なんて家で作って食べるときは、出来てるもの買ってきてるわ(笑)
    2017年02月08日 13:38
  • lequiche

    これはすごい!
    3月12日までですか。
    ご紹介ありがとうございます。
    2017年02月08日 14:06
  • リュカ

    lequicheさん
    まだ一ヶ月くらいあるので
    ぜひぜひ行ってみてください^^
    すてきな展覧会でしたよ。
    2017年02月08日 14:39
  • ちぃ

    個人コレクターの蒐集品がまとまって残っているのも
    すごいことですよね。
    こ本人、ご遺族が後世に伝えようと志を持っていたのでしょうか。
    以前マイセン陶器のコレクターが
    自分の死期が近づいた時にコレクションを全部壊してしまう
    という映画を観ました。
    その気持ちもわからなくはない・・・です^^;
    2017年02月08日 15:37
  • リュカ

    ちぃさん
    野依氏はまだ存命なのですが、どちらのコレクターも
    後世に伝えていくという思いがしっかりとあるのでしょうね。
    辻氏は本当に多くの蒐集品をサントリー美術館に寄贈したみたいです。
    でもコレクターのなかには、自分のものであり続けてほしい、他の人には渡したくないって思う人もいるでしょうね。その気持ちは分かります。
    ああ、でも壊すのは・・・(ToT アウアウ
    そうやってなくなった絵画なども本当に多いだろうなあ(笑)
    2017年02月08日 16:14
  • ゆきち

    デルフト焼きの青、いいですね♪
    しかし猫の置物、何とも言えない表情(^▽^;)
    ちょっと気持ち悪いけれど、気になってまた見ちゃいます。
    こうやってせっせと集めて大切に保管して寄贈してくださる方がいらっしゃるから、作品が散逸せず残っていくのは素晴らしいことだと思います^^
    2017年02月08日 16:49
  • 夏炉冬扇

    珍しく陶器ですね。
    焼き物で生業するのはむつかしい。
    2017年02月08日 17:05
  • リュカ

    ゆきちさん
    あははは(笑)
    気になってまた見ちゃうでしょ。この猫の置物^^
    わたしも最初に見たとき
    「ありゃー、こりゃまた面妖なw」なんて思ったのですが、妙に気になって気に入っちゃいました(笑)
    本当に、こんなふうに同じところに寄贈してくれるからこそ散逸しないのですよね^^


    夏炉冬扇さん
    こういう作品を見るのも好きです^^
    確かに生業にするのは難しそう!!!
    でも私の友人はその世界に飛び込んだので応援したいな^^
    2017年02月08日 17:19
  • カトリーヌ

    陶磁とかガラスもの、弱いですー。
    ほしくなっちゃう(*´艸`*)
    デルフトに行った時、安物ですが
    猫の置物を買ってきました。
    いいものは高すぎて、途中で壊れたら
    と思うと、手が出せませんww
    2017年02月08日 18:53
  • きよたん

    素敵なガラスの作品の数々たのしみました。
    クラッシックで繊細で 素敵だわ
    こんな器飾っておきたいけど 夢のまた夢かしら
    2017年02月08日 19:24
  • 風来鶏

    ドイツ製のゴブレットで食前酒を飲めば、料理も一段と美味しくなるでしょうね(^_-)
    2017年02月08日 19:49
  • 青山実花

    私もリュカさんが気に入られたというお皿が
    とても可愛いと思いました♪
    2017年02月08日 20:54
  • なんだかなぁ〜!! 横 濱男

    素敵な器ばかりですね。
    生の動物飼えないから、猫の置物がいいな。。
    なんだか、ニヤリ!!としてかわいいです。。(^0^)
    2017年02月08日 21:21
  • kick_drive

    こんばんは。お皿は実際に使われていたのでしょうか?どんなお料理が盛り付けられていたんでしょう。
    トムヤムクンフォーもおいしそうです。
    2017年02月08日 21:22
  • テリー

    コアガラス・アラバストロン、200数百年前に、作られたようには、見えず、美しいですね。
    モダンな感じです。
    2017年02月08日 22:57
  • リュカ

    カトリーヌさん
    欲しくなっちゃいますよね!
    私もうずうずしちゃいますよー(笑)
    デルフトで猫の置物買ってきたの??
    観たい観たい!!ww
    ブログに載せてーーー(笑)


    きよたんさん
    私も飾りたいです^^
    でも無理無理ーーー!
    展覧会で楽しみました^^


    風来鶏さん
    このゴブレットで食前酒!
    いいですよねー。あこがれちゃいますよね^^


    青山実花さん
    いいですよね。このお皿。
    なんか可愛くて見入っちゃいました^^


    なんだかなぁ〜!! 横 濱男さん
    本当に素敵な器がたくさんでした。
    どうですか、こういう置物!
    家で「おかえりにゃー」って言ってくれそうじゃないですか?^^


    kick_driveさん
    実際に使われていたみたいですよー
    昔はお皿もスズが原料の銀色皿だったけど、デルフトウェアが普及してきて普段使いが出来るようになったみたいです^^
    まぁ、きっと当時はまだ裕福な家だけですけどね(笑)
    ステーキとかのせてたのかなあ??
    想像するの楽しいですね^^


    テリーさん
    私もそう思いました!
    昔々に作られたとは思えないくらいモダンなデザインで
    めちゃめちゃ素敵でしたよ^^
    2017年02月09日 08:18
  • リュカ

    カトリーヌさん
    ありがとう!観てきたーーー^^
    デルフト焼き、これテンションあがりますね。
    素敵。そして街並みもきれいだなーーー
    2017年02月09日 22:39

この記事へのトラックバック